OWCS JAPAN 2025 Stage3 観戦記 week1 day2

 今日は昨日に引き続きowcs観戦記。というかこれからしばらく、試合がある日は書いていこうと思います。と言っても全試合書くのは無理があると昨日で分かったので1試合分だけ。

 

PLEASE NOT HERO BAN vs Reject

 今日の試合から選ぶとなるとまあ、このカードしかないでしょう。戦力予想が不可能に近いOTPチームPNHBに対し、rrmyさんと朔メさんが抜けUnderseaさんとGaisenさんが入ったグループB1位抜け候補筆頭のRC。前評判的にはグループB優勝決定戦とも黙される試合ですが、果たして。

Lijiang Tower

 当たり前のようにRCがボールBAN。対してPNHBがルシオBANで迎えた一戦。構成としては、コロコロビョーンに対しハイテイファラが強く、ハイテイファラをPNHBのサポラインが押さえる形でしょうか。こうして見ると、構成の時点でEdisonへの抑えが利いてないようにも思えますね。

 実際、PNHBは窮屈な動きを強いられていたのでしょう。Edisonの射線をケアしようとした結果、ハイテイファラがフリーになり、攻めの切っ掛けからフィニッシャーまで、圧倒的な活躍を見せていました。PNHBはこの状況を覆せず、RCがラウンド先取。

 2ラウンド目、序盤はPNHBがエリアを取得し、構成の強みを発揮。しかしエジソンの1ピックからRCがult有利を構築することに成功。さらに終盤、ぎりぎり2回当たれるかどうか、というところをKaliosが1ピック獲得し、ウェーブ数を削減。そのまま順当にult有利を活かしてRCが1マップ目を獲得しました。

 チームとしても、個人としても、RCが完成度の高さを見せつけた第一マップとなりましたが、ボールBANという最強のカードを切ったことによる勝利とも言えるでしょう。

 

AATLIS


 ボールが解放されたものの、イラリーBANでサポの火力が落ちた状況での勝負。PNHBは1マップ目ではできなかったEdisonへのダイブを敢行。RCはこれをしっかり受けきって勝つ構えを見せた。序盤はEdisonを守り切ったRC優勢での進行。それに対し、PNHBはEdisonへの仕掛けを多段階に分けることで守り切れない瞬間を突くような動きを見せた。特にKyonさんのパルスの精度が素晴らしく、結果としてRCが崩され始めたんですが、ここでさらにRCが対応を変更。Edisonやスキルを使い切ったキリコをベイトに使うような動きを見せるように。

 ここで読み合いが一周したことで、最後にはキャリー枠がキャリーしきれるか、キャリー枠にどれだけキャリーさせられるかの試合になったのかなあ。結果的にはキャリーにキャリーさせるための手札がRCの方に多かった、という印象。2-3でRCが勝利。

 両チームともに対応力が高く面白い試合だった! この一戦だけで見るなら、ほぼほぼ互角なんじゃなかろうか。ただ、BANがそこまでキツくない状況で勝てなかったPNHBがちょっと苦しいか?

 

Esperanca

 ここでとうとうキャスディBAN。まあそうは言ってもEdisonソジョーンとかだろう、と思ってたらまさかのファラピック。ハイテイさんがベンチャーなのは分かるけどさすがに……ってあれなんかRCが押してる!? という感じでどういうわけかRCが序盤を握る。ultの溜まりを見る限り、Gaisenさんがかなり火力出してそうではある。

 このまま押し切れそうな感じだったけど、KyonさんとUyouさんが要所要所でピックを取り、中間ちょっと進んだところでストップ。2マップ目から続くKyonパルスがとんでもない。この二人を軸に押し返しに成功。

 RCはここでハイテイトレ、Edisonソジョーンに構成を変更。が、ちょっと対応が遅れたか、流れを取り返せず残り二分を切ったところでPNHBが逆転。一度有利握っちゃうと、ビョーンとボールのultがまあ強いこと強いこと。オーバータイムに入ってしまい、モルテン+マインで試合終了、PNHBが1本を返した。負け筋を避けられなかった。勝ち筋を通しきった。そんな感じでしょうか。

 

King's Row


 ビョーン、ラマBAN。RC防衛でスタート。RCはキャスベンDIVAキリコバティ、ころころさんはメイ、kyonさんがトレ。序盤からPNHBが圧倒、RCは耐えきれないと判断してかバティストをルシオに変更、攻撃的に動くように。この変更はたぶんうまく行っていて、第二は抜かれたものの守り切りも見えていたんですが、マインの影響もあったとは言え、最終盤、c9。5秒残しでフィニッシュ。

 攻めはハイテイシンメ、第一はRCが人数集めて1ピックからの取り切りに成功。生き残ったUyouさんが粘ってはいたものの、Edisonがフリーだったのでどうにもならず。が、ここから苦しくなったのがRC。フォトンバリアやマインが苦しく、一度取られてからの取り返しに時間を浪費。tpデッドアイでどうにか第二をこじ開けたんですが、この時点で残り2分。マインターンで時間を奪われ、オーバータイムに突入。キャプティブサンとブリザードを吸い込むカリオスのスーパープレイも空しく、マインで詰まされPNHBが勝利、2-2に持ち込んだ。

 ペイロ系はマインやモルテンが強いルールですが、RCはそこへの解答が出し切れず、という印象です。

 

Rialto


 かなりファラの通りが良いMAPですが、ここでファラバン。ハイテイさんはトレーサー。PNHB攻めでスタート。相変わらずモルテンやマインがとにかく強い。が、最後の最後になってRCが一つ解答を導きだした。まあ解答と言ってもかなりの脳筋戦法、窓Edisonで使われる前に破壊する、というものでしたがこれが刺さり、第3防衛に成功。そのタイミングのディスコネでpose。ただまあ、完全に刺さりきっていましたしほぼほぼ影響のない場面だったようには思います。


 そして迎えた後半戦、満を持してGaisenアナが登場。スリープでボールの動きを大きく制限することに成功。ぶっちゃけこれできるんなら最初からやった方が良かったのでは、というクオリティ。まあ何か理由があるんでしょうけど。さらにEdisonEpicをセットで動かし、ベイトにしたりナノで返したりと、作戦の面ではRCが多彩な手札を披露。第二までを突破。ただ、相変わらずマインやモルテンの時間稼ぎ性能が凄まじく、この時点で残り1分。ラストファイト、ナノEdisonでマインターンを突破し、オーバータイムのモルテンコアとキャプティブサンも絶妙な立ち位置調整で耐えきったRC。そこに差し込まれるフォトンバリアの絶望感ったらね。

 こうして見ると、特に終盤、RCはうまく巻き返していたようでPNHBの術中から抜け出せなかったように思う。構成的にコントロールにミッドレンジで挑んでしまったような形だろうか。Edisonを守ってEdisonを差すRCの戦術と、試合全体を使いアルティメットのパワーで詰ませるPNHBの戦術ではまあ後者が有利になるというものでしょう。

 

総評


 いやオモロイ試合だった! 前期はRC応援してたけど、今季は正直PNHBを応援したい気持ちも出てきた。でもハイテイさん好きなんよなあ。悩ましい。まあしばらくは当たらないしこの2チームの12フィニッシュを期待しましょう。

 POTMはKyonさん。特に序盤のトレが良かった印象。3マップ目は間違いなく勝利の鍵になってました。1視聴者としてはKyonトレを主軸にした編成も見てみたいところだけど、ペイロード系ルールはどう考えてもビョーンボール軸が強いし、この並びが攻略されるまでは難しいか。……攻略されるんか? VARRELがどう攻略するかが気になるところ。