OWCS JAPAN 2025 Stage3 week2 day2 観戦記

 長い一日でしたねー。Telomereが遂に1勝目を挙げ、99 DIVINEがあわやリバーススイープ完遂という猛烈な追い上げを見せてくれました。このコッテリした2試合の後だったので、Rejectの圧勝劇もまた違った味わいを感じられたように思います。

 

 今日はちょっと悩むところですが、99 DIVINE vs VEC Seongnamの試合を見ていきましょう。

 

Samoa

 Leonopteryx選手が強かった試合だと思います。まあ個人的にかなり好きなタンクなので贔屓目が入ってる部分もあるでしょうが、特に第1でジャンカーのシャウトにウィンスのバリア、とにかくスキルが大事な場面で刺さりまくっていた印象です。

 それからウィンストン、パークが弱くなった代わりに環境への刺さりは良くなりましたね。ウーヤン入り構成だと、ちょっとウィンストンのダイブへの対応が厳しくなっているように思います。

 99 DIVINEはウィンストンへの解答を導き出せないまま、ずるずると負けてしまいました。

 

New Queen Street

 

 今季初めて見るような気もするこのマップでも、99はウィンストンに対応できないまま戦っていました。そのため、ところどころの噛み合いでウェーブを取ることこそあれど、終始VEC優勢で試合が進み、99ピックのこのマップもVEC勝利で終わりました。

 

Aatlis

 

 しかしここから99 DIVINEの逆襲が始まります。前マップであった噛み合いによるウェーブ確保、これが本当に多かった。マジでなんか良く分からないうちに99が勝っているこの現象を無理矢理言葉にすると、ウェーブに切れ目を作らず、僅かな隙を突き人数やポジションの有利を確保している、といったところになるでしょうか。チームとしては少人数戦に強く、だからこそこういった戦い方をしているのだと思います。このマップではBANされていたのであれですが、彼らが好んで使うボール構成自体、そういうものですしね。

 

Watchpoint Gibraltar

 

 ウィンストンマップでもあるこのマップでは、DVAバンで通りを良くしつつウィンストンをプロテクトしたVECに対し、99はアナBANで対抗する形となりました。

 ここではとにかくHryが強かった! 圧倒的な火力でLeonoのウィンストンを抑え込み続け、マップ獲得に導きました。また、このウィンストンに火力を集めるというシンプルな動きこそが、ウーヤン入り構成における99側の解答だったのかなとも思います。実際、次の試合ではカリオスのウィンストンに対し同じような動きでピック変更まで追い込むことに成功しています。

 まあ、レイジがあるとこの対策は成り立ちませんが……、ウィンストンを引っ張り続けたことでレイジがないターンの不利が重くのしかかり、VECが敗北。99 DIVINEが試合をイーブンに戻しました。

 

King's Row

 そして迎えた最終MAPはKing's Row。VECとしてはタンクBANでウィンストンを守る手もあったように思いますが、キリコBANを選択。99は当然のようにウィンストンBAN。

 試合は99が攻めでオリーサアナウーヤン、VECが防衛ハザードアナブリでスタート。この試合はもう個人技のぶつかり合いでしたね。どの部分でも一進一退、互角の戦いが続き、勝負を分けたのは前半ラスト、BreadTurtle選手の特大キャリー。そして後半門前、Prologue、NHZ、Setunaの耐えでしょう。そういう意味で、VECは各選手の技量が僅かに上回っていた、とも言えるでしょうか。正直その日の調子で覆るような差でもあったようにも思いますが、今日はVECの日となりました。